docomo Xperia acro(SO-02C) -DLNAサーバー接続編- [Xperia]
外部機器接続シリーズ
・Bluetoothレシーバ MW600接続編
・デジタルメディアポートアダプター TDM-BT10接続編
・HDMI接続編
と来て、今回は「DLNAサーバー編」です。
「DLNA」とは、超簡単に言うと「写真」「動画」「音楽」ファイルを、ネットワーク越しに共有し、TVやPS3などで、再生する仕組みです。
(厳密に言うとちょっと違いますけど、詳しく知りたい場合は、Google先生にお尋ねください)
データを保存している機器を「DLNAサーバー」、再生する機器を「DLNAクライアント」と呼びます。
(私のような)一部の方には、絶大なる期待と、熱い眼差しを向けられていますが、ごく一般の方にとっては、少々難解です。
その最大の理由は、互換性問題。 使用する、DLNAサーバー、DLNAクライアントの種類によって、手持ちのファイル(写真データとか)を再生出来たり、出来なかったりします。
もう一つの理由は、その使い勝手。 手持ちファイルが少ない場合は、まともに使えても、大量の音楽ファイルや大量の写真などをDLNAサーバーに格納すると、とたんに動作が緩慢になり、まともに一覧表示すらされなくなったりします。
これも、使用するDLNAサーバーやクライアントの種類によって、いろいろと現象が変わります。
結局、これらを乗り越える知識と熱意が必要で、なかなか一般の方には広まりません。
大手サイトが検証結果を掲載したりしていますが、主に互換性の検証で、データ量はごく少ないケースが多く、それを信じて購入してみると痛い目を見たりします。
そんな訳で、今回は、既にDLNAを活用している私の様な環境でどうなの?って所を検証したいと思います。
今回は、設定・接続については、割愛させて頂きますので、ご了承ください。
●DLNAサーバー
Xperia acroには、DLNAサーバーアプリが2つ入っています。
どちらも目的は同じですが、その挙動に違いがあります。 それぞれ試してみることにします。
・メディアサーバー ・・・ おそらくAndroid標準のDLNAサーバーアプリ
・Twonky Mobile Special ・・・ ドコモが提供しているDLNAサーバーアプリ(クライアント機能もある)
●DLNAクライアント
使用したDLNAクライアントは、以下の2つです。
DLNAクライアントとして、最強なのは、なんと言ってもPS3です。
ただ、消費電力的に、TVで対応可能であれば、それに越したことはありませんので、下記2つで試してみました。
・BRAVIA KDL-52EX700
・PS3
●ネットワーク環境
・Xperia acro ・・・ IEEE802.11nで接続(64Mbpsリンクしてます)
・BRAVIA ・・・ 有線接続
・PS3 ・・・ 有線接続
それでは、早速、動作検証です。
●音楽データ
音楽データは、microSDHCカードの中に、約25GB分格納されています。(約7000曲)
【メディアサーバー×BRAVIA】
・リスト表示がタイムアウトしてしまうこと度々。(リストの最後の方に出てくるアーティストやアルバムは辛い)
・表示が成功した場合は、アーティスト-アルバムの順に表示されるので、それなりに使える。
【メディアサーバー×PS3】
・リスト表示がタイムアウトしてしまうこと度々。(リストの最後の方に出てくるアーティストやアルバムは辛い)
・表示が成功した場合は、アーティスト-アルバムの順に表示されるので、それなりに使える。
【Twonky×BRAVIA】
・リスト表示はそれなりの速度で表示され問題ありませんが、アーティストから選択すると、
次にアルバムが表示されず、全曲表示され、使い勝手が悪いです。
【Twonky×PS3】
・リスト表示はそれなりの速度で表示され問題ありませんが、アーティストから選択すると、
次にアルバムが表示されず、全曲表示され、使い勝手が悪いです。
●写真データ
写真データは、
①Xperia acroで撮影した写真
②NEXで撮影した写真をEye-Fiで転送した写真
③NEXで撮影した写真をMedia Goで転送した写真
の3種類です。
残念ながら、枚数は少ないです。(microSDカードは、音楽ファイルでいっぱいなので・・・)
【メディアサーバー×BRAVIA】
①OK
②OK
③OK
【メディアサーバー×PS3】
①OK
②OK
③OK
【Twonky×BRAVIA】
①ファイル認識せず
②OK
③ファイル認識せず
【Twonky×PS3】
①OK
②OK
③OK
●動画データ
動画データは、
①Xperia acroで撮影した動画
②プリインストールされていたファイナルファンタジーの動画
③NEXで撮影した動画(mp4 720p)
④とあるミュージッククリップの動画(mp4 480)
の4種類です。 ファイル数は多くありません。
【メディアサーバー×BRAVIA】
DLNAサーバーが認識されず、BRAVIAのメニューに出て来ません。
【メディアサーバー×PS3】
①OK
②再生は出来るが、頻繁に止まる
③再生は出来るが、頻繁に止まる
④OK
【Twonky×BRAVIA】
①ファイル認識せず
②ファイル認識せず
③ファイル認識せず
④ファイル認識せず
【Twonky×PS3】
①OK
②OK
③再生は出来るが、頻繁に止まる
④OK
●総論
あくまでも私の環境の場合ですが・・・
標準のDLNAサーバー
データ量が増えると、音楽ファイルだけでなく、写真でも問題が発生すると思われます。
動画は、容量的にそれほど格納出来ないので、問題は無いかもしれません。
しかし、互換性問題もある為、こちらを常用するのは厳しいでしょう。
docomoが、(買収した)TwonkyのDLNAサーバーアプリを標準で添付しているのは、この為でしょう。
Twonky Mobile Special
その「Twonky」ですが、クライアントに「PS3」を使えば、それなりに使えそうです。
ただし、音楽ファイルの再生は、UIが問題です。アーティストからアルバムが選べないのは、かなり使いづらいです。
ただし、両方に言える事ですが、そもそもDLNAは、ネットワーク越しにデータを参照する為、レスポンスが遅い事、また、DLNAサーバーが、かなり非力であるスマートフォンである為、更に、レスポンスが遅い事を踏まえる必要があります。
特に解像度の高い(データサイズの大きい)写真は、表示されるまで、かなり時間が掛かります。
スマフォの画面で写真を見るような感じでは操作出来ません。
私の場合は、音楽はBluetooth接続、写真や動画は、HDMI接続環境を整えたので、レスポンスの悪いDLNA接続を使いたいとは思いませんが、有る程度の制限はあるものの、出費なしに、TVなどから、写真や動画などを再生出来る選択肢があるのはメリットがあります。
今後、スマフォの性能アップ(Dual Coreとか、大量のメモリ搭載とか)があれば、もう少し使える環境になるかもしれません。
私は、本体メモリを確保するために、アプリを削除してしまいましたが。
●補足(DLNAクライアント機能について)
実は、Twonkyには、DLNAクライアント機能が付いており、次回は、それについて・・・・と思っていたのですが、まともに使えなかったので、補足で書きます。
自宅のDLNAサーバーには、音楽、動画、写真合わせて、約2.5TB分のデータが格納されているのですが、Xperia acroをDLNAクライアントにして、このDLNAサーバーに接続した場合の動作検証をしてみました。
結果、「データの解析中」が数時間経っても終わらず、使い物にはなりませんでした。
ライトユーザーなら・・・と言いたいところですが、写真データなら、一般の方でもかなりの量になると思われ、残念ながら、まともに使えない方の方が多いかもしれません。
アンドロイド用のDLNAクライアントソフトは、他にもいくつか有るようですが、過度な期待はしない方が良いかも知れません。
話は逸れますが、昨日、auと同様のソフトウェアのバージョンアップが提供されました。
docomoのサイトには、「再起動」が発生する事を修正すると書いてありました。(auは、「リセット」と表現)
再起動問題、これで収束するんでしょうかね。
ちなみに、再起動で、ドロワー画面のアイコン順が崩れるのは、対処されていませんでした。 残念・・・
こっそり直してくれればいいのに。
なお、アップデートすると、多数の不要アプリが復活してました。
再度、アンインストールして、キレイにしました。 消せて良かった・・・。
次回は、「Eye-Fiカード接続編」を掲載予定です。 来週かなぁ。
そろそろ、このシリーズも終わりが近づいてきました。
・Bluetoothレシーバ MW600接続編
・デジタルメディアポートアダプター TDM-BT10接続編
・HDMI接続編
と来て、今回は「DLNAサーバー編」です。
「DLNA」とは、超簡単に言うと「写真」「動画」「音楽」ファイルを、ネットワーク越しに共有し、TVやPS3などで、再生する仕組みです。
(厳密に言うとちょっと違いますけど、詳しく知りたい場合は、Google先生にお尋ねください)
データを保存している機器を「DLNAサーバー」、再生する機器を「DLNAクライアント」と呼びます。
(私のような)一部の方には、絶大なる期待と、熱い眼差しを向けられていますが、ごく一般の方にとっては、少々難解です。
その最大の理由は、互換性問題。 使用する、DLNAサーバー、DLNAクライアントの種類によって、手持ちのファイル(写真データとか)を再生出来たり、出来なかったりします。
もう一つの理由は、その使い勝手。 手持ちファイルが少ない場合は、まともに使えても、大量の音楽ファイルや大量の写真などをDLNAサーバーに格納すると、とたんに動作が緩慢になり、まともに一覧表示すらされなくなったりします。
これも、使用するDLNAサーバーやクライアントの種類によって、いろいろと現象が変わります。
結局、これらを乗り越える知識と熱意が必要で、なかなか一般の方には広まりません。
大手サイトが検証結果を掲載したりしていますが、主に互換性の検証で、データ量はごく少ないケースが多く、それを信じて購入してみると痛い目を見たりします。
そんな訳で、今回は、既にDLNAを活用している私の様な環境でどうなの?って所を検証したいと思います。
今回は、設定・接続については、割愛させて頂きますので、ご了承ください。
●DLNAサーバー
Xperia acroには、DLNAサーバーアプリが2つ入っています。
どちらも目的は同じですが、その挙動に違いがあります。 それぞれ試してみることにします。
・メディアサーバー ・・・ おそらくAndroid標準のDLNAサーバーアプリ
・Twonky Mobile Special ・・・ ドコモが提供しているDLNAサーバーアプリ(クライアント機能もある)
●DLNAクライアント
使用したDLNAクライアントは、以下の2つです。
DLNAクライアントとして、最強なのは、なんと言ってもPS3です。
ただ、消費電力的に、TVで対応可能であれば、それに越したことはありませんので、下記2つで試してみました。
・BRAVIA KDL-52EX700
・PS3
●ネットワーク環境
・Xperia acro ・・・ IEEE802.11nで接続(64Mbpsリンクしてます)
・BRAVIA ・・・ 有線接続
・PS3 ・・・ 有線接続
それでは、早速、動作検証です。
●音楽データ
音楽データは、microSDHCカードの中に、約25GB分格納されています。(約7000曲)
【メディアサーバー×BRAVIA】
・リスト表示がタイムアウトしてしまうこと度々。(リストの最後の方に出てくるアーティストやアルバムは辛い)
・表示が成功した場合は、アーティスト-アルバムの順に表示されるので、それなりに使える。
【メディアサーバー×PS3】
・リスト表示がタイムアウトしてしまうこと度々。(リストの最後の方に出てくるアーティストやアルバムは辛い)
・表示が成功した場合は、アーティスト-アルバムの順に表示されるので、それなりに使える。
【Twonky×BRAVIA】
・リスト表示はそれなりの速度で表示され問題ありませんが、アーティストから選択すると、
次にアルバムが表示されず、全曲表示され、使い勝手が悪いです。
【Twonky×PS3】
・リスト表示はそれなりの速度で表示され問題ありませんが、アーティストから選択すると、
次にアルバムが表示されず、全曲表示され、使い勝手が悪いです。
●写真データ
写真データは、
①Xperia acroで撮影した写真
②NEXで撮影した写真をEye-Fiで転送した写真
③NEXで撮影した写真をMedia Goで転送した写真
の3種類です。
残念ながら、枚数は少ないです。(microSDカードは、音楽ファイルでいっぱいなので・・・)
【メディアサーバー×BRAVIA】
①OK
②OK
③OK
【メディアサーバー×PS3】
①OK
②OK
③OK
【Twonky×BRAVIA】
①ファイル認識せず
②OK
③ファイル認識せず
【Twonky×PS3】
①OK
②OK
③OK
●動画データ
動画データは、
①Xperia acroで撮影した動画
②プリインストールされていたファイナルファンタジーの動画
③NEXで撮影した動画(mp4 720p)
④とあるミュージッククリップの動画(mp4 480)
の4種類です。 ファイル数は多くありません。
【メディアサーバー×BRAVIA】
DLNAサーバーが認識されず、BRAVIAのメニューに出て来ません。
【メディアサーバー×PS3】
①OK
②再生は出来るが、頻繁に止まる
③再生は出来るが、頻繁に止まる
④OK
【Twonky×BRAVIA】
①ファイル認識せず
②ファイル認識せず
③ファイル認識せず
④ファイル認識せず
【Twonky×PS3】
①OK
②OK
③再生は出来るが、頻繁に止まる
④OK
●総論
あくまでも私の環境の場合ですが・・・
標準のDLNAサーバー
データ量が増えると、音楽ファイルだけでなく、写真でも問題が発生すると思われます。
動画は、容量的にそれほど格納出来ないので、問題は無いかもしれません。
しかし、互換性問題もある為、こちらを常用するのは厳しいでしょう。
docomoが、(買収した)TwonkyのDLNAサーバーアプリを標準で添付しているのは、この為でしょう。
Twonky Mobile Special
その「Twonky」ですが、クライアントに「PS3」を使えば、それなりに使えそうです。
ただし、音楽ファイルの再生は、UIが問題です。アーティストからアルバムが選べないのは、かなり使いづらいです。
ただし、両方に言える事ですが、そもそもDLNAは、ネットワーク越しにデータを参照する為、レスポンスが遅い事、また、DLNAサーバーが、かなり非力であるスマートフォンである為、更に、レスポンスが遅い事を踏まえる必要があります。
特に解像度の高い(データサイズの大きい)写真は、表示されるまで、かなり時間が掛かります。
スマフォの画面で写真を見るような感じでは操作出来ません。
私の場合は、音楽はBluetooth接続、写真や動画は、HDMI接続環境を整えたので、レスポンスの悪いDLNA接続を使いたいとは思いませんが、有る程度の制限はあるものの、出費なしに、TVなどから、写真や動画などを再生出来る選択肢があるのはメリットがあります。
今後、スマフォの性能アップ(Dual Coreとか、大量のメモリ搭載とか)があれば、もう少し使える環境になるかもしれません。
私は、本体メモリを確保するために、アプリを削除してしまいましたが。
●補足(DLNAクライアント機能について)
実は、Twonkyには、DLNAクライアント機能が付いており、次回は、それについて・・・・と思っていたのですが、まともに使えなかったので、補足で書きます。
自宅のDLNAサーバーには、音楽、動画、写真合わせて、約2.5TB分のデータが格納されているのですが、Xperia acroをDLNAクライアントにして、このDLNAサーバーに接続した場合の動作検証をしてみました。
結果、「データの解析中」が数時間経っても終わらず、使い物にはなりませんでした。
ライトユーザーなら・・・と言いたいところですが、写真データなら、一般の方でもかなりの量になると思われ、残念ながら、まともに使えない方の方が多いかもしれません。
アンドロイド用のDLNAクライアントソフトは、他にもいくつか有るようですが、過度な期待はしない方が良いかも知れません。
話は逸れますが、昨日、auと同様のソフトウェアのバージョンアップが提供されました。
docomoのサイトには、「再起動」が発生する事を修正すると書いてありました。(auは、「リセット」と表現)
再起動問題、これで収束するんでしょうかね。
ちなみに、再起動で、ドロワー画面のアイコン順が崩れるのは、対処されていませんでした。 残念・・・
こっそり直してくれればいいのに。
なお、アップデートすると、多数の不要アプリが復活してました。
再度、アンインストールして、キレイにしました。 消せて良かった・・・。
次回は、「Eye-Fiカード接続編」を掲載予定です。 来週かなぁ。
そろそろ、このシリーズも終わりが近づいてきました。
コメント 0